臨床業務室
臨床業務室の概要
臨床業務室では、薬剤投与後の副作用モニタリングや患者さんへの説明を行う「薬剤管理指導業務」と、薬剤投与前に患者さんの状況を把握し、医師へ処分提案等を行う「病棟薬剤業務」の2つの業務を中心に行っています。
薬剤管理指導業務
入院患者さんへの薬の説明や副作用のモニタリング等
服薬指導
入院患者さんのベッドサイドに伺い、お薬についてお話をしています。
患者さんと直接お話しをすることで、副作用の発現防止・早期発見、服薬に関する不安の解消・アドヒアランスの向上につなげています。
また、薬物治療の評価を行い、他のメディカルスタッフへの医薬品情報の提供も行っています。
病棟薬剤業務
当院では、2014年度より病棟薬剤業務を開始しました。現在、各病棟を薬剤師1~2名で担当し、医師・看護師・その他のメディカルスタッフと情報共有を行いながら、下記のような業務を行っています。




持参薬鑑別
入院時に患者さんが持参された、日常服用しているお薬の服用方法や相互作用等を確認し、持参薬鑑定書を作成します。
また、医師が持参薬鑑定書を参考に患者さんの日常服用しているお薬を把握し、入院中の服用指示を出します。
内服薬の相互作用確認
患者さんが入院中に使用するお薬を把握し、相互作用や重複がないかなどを確認しています。
治療薬物モニタリング:TDM
お薬には、副作用を最小限に抑え、体の中で最も効果的に働く濃度の範囲があります。
採血をして、血液中のお薬の濃度を測定し、それぞれの患者さん毎に最適な投与量や投与スケジュールを立案し、医師に処方提案をしています。
常備薬の確認
緊急時に必要なお薬が迅速に使用出来るよう、数種類のお薬を病棟に常備しています。そのお薬が適切に保管されているか、保管方法・使用期限等も含め確認しています。
回診への同行
医師や看護師と共に患者さんの病室を訪問して、副作用症状がないかなど、患者さんの情報収集をしています。
回診では、患者さんの今後の治療方針などについて、医師と情報共有を行っています。
PFM(Patient Flow Management)
PFMとは今後入院を控えている患者さんの情報を入院前に把握する手法のことで、患者さん個々の事情に合った医療を提供し、安心・スムーズな入院生活とその後の退院生活を支援する業務です。
当院では、病棟薬剤師が2時間ほどPFM業務を行っている入退院センターに滞在し、手術前に休薬すべきお薬の指示が適切に行われているかの確認をしています。また、薬剤師が直接患者さんと面談してお薬の休薬を説明することもあります。
更に、手術のために休薬したお薬がしっかりと再開されているかの確認作業も病棟薬剤師が行っています。
手術室常駐業務
現在は病棟薬剤師が3時間ほど手術室に常駐し、主に手術時に使用する麻薬の払出し管理業務を行っています。