出産をお考えの方へ
ご妊娠

当院にかかりつけの妊婦さんで、感冒症状や37.5度以上の発熱等ある方は、必ず当院産婦人科外来へご相談ください。
また、帝王切開や入院予定の妊婦さん、そのご家族にも同様の症状を認める場合は、入院するまでに一度ご相談願います。
直接のご来院はお避けください。ご理解・ご協力の程お願い致します。
新型コロナウイルス感染症対策について(産科)
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、不安な妊婦生活をお過ごしのことと思います。
当院でもスタッフの感染症予防に努めながら、当院かかりつけの妊婦様には毎日の検温を実施していただき体調チェックを行ない院内感染予防にも努めています。
また現在、パパママクラスや立ち会い出産、家族面会も中止をしていますが、今後コロナ禍でどのような形で支援・サポートができるか検討している最中です。ご家族におきましても出産まで不安やご心配をおかけしますが、御理解御協力をいただけますようお願いします。
PCR検査について
PCR検査を実施できる医療機関は限られていますが、「当院でお産予定の方」は全例当院で検査を受けていただきます。出産を間近に控えた妊婦さんで、おおむね36週前後より実施しておりますが、実施時期に関しては主治医の判断になります。
東京都では「無症状の妊婦への分娩前ウイルス検査(PCR検査)費用助成事業」が2020年9月よりスタートし、1人1回の検査費用が助成されるようになりました。
また、症状があり当院医師が必要と判断した場合には保険診療として検査を実施する場合もございます。
東京都民でない妊婦さんにおきましては、助成制度等については各自確認していただきますようお願いします。
コロナ陽性と判断された場合
上記のPCR検査に関わらず、妊娠期間中に新型コロナウイルスに感染した場合には、保健所の指示に従い、入院・療養等を行っていただきます。36週以降、新型コロナウイルス陽性の場合は、全例帝王切開になります。※1
※1,症状や、当院の状況によっては総合周産期母子医療センター(NICU、GCU等を有する病院)へ紹介となるケースもあります。
2020年10月
当院の周産期の特色について
東海大学八王子病院では2002年の開院以来、安心、安全にご出産いただけるよう、「無理のない自然な形でのお産」を合言葉に、医師と医療スタッフによる24時間のサポート体制を整えております。現在は、9名の産婦人科常勤医(産婦人科専門医7名、周産期〈母体・胎児〉専門医1名)が診療にあたっています。
リスクの低い妊婦さんの自然分娩はもちろん、合併症をもつ妊婦さんに対しても他科と連携を図りながら、適切な妊娠管理に努めております。また、分娩後の出血など緊急時にも、放射線科医師や救命医と迅速に連携し、万全な対応に努めております。
また、小児科医とも定期的にカンファレンスを行い、出生後は赤ちゃんを小児科にスムーズにバトンタッチしております。
<当院で受け入れ可能な周産期領域>
- ・正常妊娠・分娩
- ・ハイリスク妊娠(高齢初産、子宮筋腫・子宮奇形合併妊娠等)
- ・切迫流産・切迫早産・流産・早産
- ・合併症妊娠(糖尿病、甲状腺、心疾患、腎疾患、膠原病、内分泌疾患、てんかん、精神科疾患等の合併症妊娠)
- ・前置胎盤・低置胎盤(他院よりご紹介の場合は事前にご相談下さい)
- ・異所性妊娠(子宮外妊娠)
- ・産後出血
- ・産後の合併症
<当院で受け入れできない方>
- ・34週未満の分娩
- ・入院歴のある重症精神科疾患をお持ちの方
- ・多胎妊娠(双子や三つ子等)
※2019年4月より、「東京都周産期連携病院」の指定を受け、妊娠34週以降・胎児推定体重1800g以上のミドルリスク妊婦の搬送受け入れを開始し、地域の周産期医療の一部を担っております。

ご妊娠~妊婦検診について~
当院の妊婦検診は予約制です。受診時は、尿検査や体重測定、血圧測定を行ったあと、胎児超音波検査を行います。
胎児超音波検査では、赤ちゃんの体重や性別をはじめ、胎盤の位置や羊水量など多項目にわたって確認していきます。
妊娠週数 | 察回数 |
---|---|
初診~13週まで | 2~3週間に1回 |
妊娠26週まで | 3~4週間に1回 |
妊娠26週~35週 | 2週間に1回 |
妊娠36週以後 | 1週間に1回 |
※状況に応じて診察回数が変わることがあります。
診療日・診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 (第2.4.5) |
日・祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:30〜11:30 | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
12:30〜14:00 | ○ | △ | ○ | ○ | ○ | × | × |
*△ 緊急のみ受け付けます
外来予定表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土(第2・4・5) | |
---|---|---|---|---|---|---|
AM | 大岩一平 | × | 楢山知紗 | 栗山裕貴 | 楢山知明 | 輪番制 |
PM | 大岩一平 | × | 楢山知紗 | 栗山裕貴 | 楢山知明 | × |
※曜日によって主治医が変わります。スケジュールが合わない場合は主治医に相談ください。
土曜日受診について
平日の受診が難しい方で妊娠経過が良好であり、妊娠34週までの方が受診できます。
また、平日受診されている方でも、ご主人と一緒に受診を希望される場合は、土曜日に受診することができますが、この場合は不定期となります。主治医にご相談ください。

4D超音波について
当院では現在VolusunE8を導入し、胎児超音波を行っております。
通常の妊婦健診時に4D超音波も適宜行います。
4Dに関して別途料金は発生しません。(カラー写真ご希望の方は1枚につき550円(税込)でお渡ししております。)
赤ちゃんの向きや妊娠時期によって4D超音波は綺麗に映らないことがあることをご了承ください。
助産師外来について
当院では、医師と連携をとりながら、助産師による妊婦健診も行っております。助産師外来では、身体の変化だけでなく、妊娠や出産に伴う心の変化など、妊婦さん一人ひとりのニーズに合わせたきめ細やかな保健指導を行っています。また、出産後の育児相談や母乳促進に関する相談も受けつけております。ご希望の方は、主治医もしくは外来スタッフまでお尋ねください。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
午前/午後 | ×/○ | ○ | ×/○ | ○ | ×/○ | × | × |
当院では日本助産師評価機構によるクリニカルラダーレベルⅢの認証を受けた8名の助産師が在籍しております。
パパママクラスについて
妊娠・出産・育児を安心して楽しくお過ごしいただけますように、初産婦さんを対象に両親学級を開催しております。
第一課 | 対象:妊娠25週ころまで 内容:妊娠中の体の変化 など |
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第二課 | 対象:妊娠30週ころまで 内容:沐浴方法・夫の育児体験・乳房ケア方法 など |
第三課 | 対象:妊娠34週ころまで 内容:入院の目安・分娩の経過 など |
以上、全3課のコース(土曜日開催)となっております。各コース定員10名となっておりますので、ご希望の方は早めのご予約をお願いいたします。
当院の受診方法について
事前に予約をお取りください。(当院代表番号 042-639-1111)
すでに他の医療機関を受診されている場合には、医療連携室へ紹介状のご持参をお願いいたします。紹介状がない場合には、初診時特定療養費としまして5,500円(税込)をご負担いただいております。予約をされず直接お越しいただく場合は、11時までに受付をお願いします。
分娩予約について
当院では、できる限り妊娠20週頃までに分娩の予約をしていただいております。
しかし、妊娠20週を過ぎてしまった場合でも、受け入れ可能ですので、他院からご紹介の方は医療連携室へ連絡をして紹介状を持参のうえ受診してください。
里帰り出産について
当院への里帰り出産をご希望の妊婦さんにつきましては、可能な限り妊娠初期(妊娠15週ころまでに)に分娩の予約をお願いしております。そのため、妊娠初期に一度当院へ受診して頂きます。(紹介状をご持参ください)その後、妊娠32週ころに当院へお戻りいただきます。(紹介状と検査結果をご持参ください。)
遠方にて分娩予約が困難な場合は、ご相談ください。
また当院から他院への里帰り出産も可能です。
ご出産
ご出産~当院の分娩について~
当院の分娩はできる限り「自然分娩」を基本としております。医師、助産師、看護師が力を合わせて「安全で快適な出産」に向けてご協力させていただきます。また妊婦さんやご家族のご要望を「バースプラン」という形で取り入れ、出産という貴重な体験に主体的に臨まれ、そして満足のいくものにしていただきたいと考えております。

立ち会い出産も可能です。
*詳細については分娩予約時および初回保健指導の際にご説明させていただきます。
当院で行っている分娩方式
分娩誘発(計画分娩)
分娩予定日を過ぎても陣痛が来ない、陣痛が弱い、破水をしたが中々生まれてこない、合併症妊娠などでは、子宮収縮薬による分娩誘発を行っておリます。また計画分娩を希望される場合などにも行います。
帝王切開
前回帝王切開術歴や子宮の手術歴がある方、経腟分娩が困難の場合に行います。
当院は365日24時間、産婦人科・小児科・麻酔科医師が常時対応可能であり、緊急の帝王切開にも対応できる環境を整えています。
当院では麻酔科医師と連携し、術後の痛みがなるべく少なくなるように心がけております。それによって妊婦さんのストレスを軽減できると考えています。
また帝王切開時の傷もできるだけ美しくを心がけております。手術時だけではなく、術後も傷を欠かさずチェックし、退院後も傷をきれいに保てるようにアドバイスさせて頂きます。
麻酔分娩
麻酔分娩の適応に関しましては主治医とご相談ください。
入院期間の目安
経腟分娩の場合 : ご出産日を0日として5日間
帝王切開(予定)の場合 : ご出産日を0日として5~8日間
母児同室
分娩後の母児の状態に合わせて順調に育児手技を獲得していただくために、当院では母児同室を行っております。
病棟見学のご案内
当院でのご出産をお考えの方を対象に、病棟見学をお受けしております。病棟見学には事前の予約が必要となります。ご希望の方は当院代表番号(042-639-1111)までご連絡ください。なお、見学が可能な日時は下記の時間帯となります。
毎週土曜日 11:00〜14:00
各種費用
各種費用について
【妊婦健診費用】
妊婦健診内容 | 費用 |
---|---|
(10週頃)※分娩予定日が決定したら 経腟超音波 初期採血 子宮癌検診 心電図検査 助産師保健指導(全員) |
約27,000円 |
(基本妊婦健診) 尿検査・体重・問診・経腹超音波 *場合により経腟超音波 |
約6,000円 |
(20週頃) 尿検査・体重・問診・経腹超音波 超音波技師によるスクリーニングエコー 助産師保健指導(初産婦のみ) |
約9,000円 |
(24週頃) 尿検査・体重・問診・経腹超音波 採血 |
約12,000円 |
(30週頃) 尿検査・体重・問診 採血 超音波技師によるスクリーニングエコー 助産師保健指導 |
約13,000円 |
(35週頃) 尿検査・体重・問診・経腹超音波 腟分泌物(GBS)検査 |
約7,000円 |
(36週頃) 尿検査・体重・胎児モニター・問診 採血 超音波技師によるスクリーニングエコー 助産師保健指導 |
約15,000円 |
(~40週) 尿検査・体重・胎児モニター・問診・経腹超音波 *場合により経腟超音波 |
約2,000円 |
*母子手帳とともに自治体より費用補助券が発行されます(上記は補助前の金額です)。
補助額は、自治体ごとに異なります。
【助産師外来】
内容 | 八王子市費用補助券を使用後の自己負担額 |
---|---|
【乳房外来】 母乳分泌促進(マッサージ含む) |
約3,000円 |
【各保健指導】 母乳相談・授乳指導・新生児体重チェックなど |
約1,000円 |
【分娩費用】
分娩方法 | 金額 |
---|---|
経膣分娩 | 55万円~65万円 |
帝王切開 | 45万円~55万円 |
【その他費用】
内容 | 金額 |
---|---|
麻酔分娩 | 50,000円 |
深夜・休日・時間外 | 40,000円 |
個室料金(1日) | 8,800円 |
*出産にかかる費用軽減のために「出産育児一時金直接支払制度」により、42万円が当院に直接支払われる制度があります。この制度を活用することにより、分娩後の支払いは総費用額から42万円を差し引いた額となります。
*麻酔分娩は、医師の判断により必要な場合のみ適用されます。
施設案内
施設案内


出産前診断
当院で可能な出生前診断検査について
NIPT
NIPT(エヌアイピーティー)とは、無侵襲的出生前遺伝学的検査 (Non-invasive prenatal genetic testing) の略で、母体血を利用して赤ちゃんの遺伝学的検査を行う方法です。対象疾患に羅患している確率を調べる検査で、確定診断ができる検査ではありません。
NIPTを希望される妊婦さんは当院の連携病院である東海大学付属病院(伊勢原)の専門の外来にて遺伝カウンセリングを受けていただいております。またNIPTは下記の一定の条件を満たす方のみ受けることができる検査ですので、検査対象とならない方もいますのでご注意下さい。尚、当院ではNIPT検査は入籍されている方に限らせていただいております。予約は当院でお取りします。検査時期は妊娠10週0日以降です。検査料金が高額であるため児心拍の確認後での検査をお勧めしています。
なお、NIPTは当院で分娩する方のみを対象といたします。ただし、下記の対象項目に全てあてはまる方でもご相談の上検査を施行しないこともございます。
検査対象となる妊婦さん
- 1 高齢妊娠(出産予定日が35歳以上)である。
ただし、凍結胚による妊娠の場合、採卵時の年齢が34歳2か月以上である。 - 2 母体血清マーカーや超音波検査(後頚部浮腫などの所見)で、胎児が染色体異常症※のいずれかに罹患している可能性が高いと指摘された場合など。
- 3 以前の妊娠・分娩で、児が染色体異常症※であったことが確認されている。
※ この場合の染色体異常症とは、13トリソミー、18トリソミー、21トリソミーをさします。
羊水検査
一般的に、羊水を超音波下で採取し、羊水中の胎児の細胞を調べ染色体変化があるかどうかを調べる確定診断検査のことです。15~17週で行っています。
対象疾患は21トリソミー、18トリソミー、13トリソミー、ターナー症候群、クラインフェルター症候群、閉塞性神経管奇形など。
検査の目的やリスク、意義をご理解していただいた上で行う検査です。
主治医にご相談ください。