循環器内科

循環器内科

1.当科の紹介

当科は2002年の八王子病院開院以来、八王子市の基幹的な循環器内科診療施設として診療を継続してきました。2009年からは小林教授が心臓病研究の中心地である日本医科大学より赴任し、不整脈治療分野が充実し、現在は日本でも屈指の施設に成長しております。現在のスタッフ数は14名で、各スタッフの専門領域において活発な医療、研究の実践を日々行っています。現在、当科は3つの専門医療チームによって構成されており、それぞれが切磋琢磨しながら発展し、またお互いが有機的に協力、補完し合い最善の医療を提供するチーム医療を展開しています。はじめに心筋梗塞、狭心症を代表とする虚血性心疾患に対する診療を専門的に行う心臓カテーテル、インターベンショングループがあります。インターベンションチーフの吉町准教授はSlender Club Japan(細いカテーテルでのより低侵襲治療を目指すグループ)の代表を務め、橈骨動脈からの細いカテーテルによる治療を得意とし、多くの学内外からの見学者が来院し、国内の指導的立場にあります。年間に700件を超える冠状動脈造影、350件を超える経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を行っており、そのうち100件を超える急性心筋梗塞患者さんPCIおよび集中治療にあたっています。次に不整脈診療を専門とするグループです。年間約200件のカテーテル・アブレーション、特に心房細動の治療を積極的に行い良好な成績を収めています。レーザーバルーンアブレーションは現在都内では3施設のみ限定(全国22施設)で導入され、当院もその施設の一つです。また、冷凍凝固アブレーションの実績も都内3位であり、より先進治療を導入しています。ペースメーカー、植込み型除細動器、心臓再同期療法などの心臓植込み型デバイス治療も適切症例に積極的に行い、デバイス治療の総数は年間約80-100件に上ります。最後に、心臓リハビリテーションを専門的に行うグループです。牛島、濵医師を中心に心不全、心筋梗塞後の症例に対する運動処方のみならず、あらゆる心疾患に対する危険因子や生活習慣を管理する包括的心臓リハビリテーションを積極的に行い、退院後の管理にまで行う国内では数少ない病院の一つです。心臓リハビリテーションの専門外来も設け患者さんの指導を継続的に行っています。これらのグループが互いの意見交換により協力しながら、最善の治療を患者さんへ提供するように取り組んでいます。また心臓血管外科とは密に連絡を取り、合同のカンファレスを開催して、外科治療が望ましい症例の検討会も行っております。閉塞性動脈硬化症など末梢血管の動脈硬化性に対するインターベンション治療は心臓血管外科の金淵准教授、放射線科の長谷部教授に依頼し適切治療を行っていただいております。

2.当科が研修施設として認定されている専門医一覧

(1) 循環器専門医(日本循環器学会)
(2) 心血管インターベンション専門医(日本心血管インターベンション治療学会:CVIT)
(3) 不整脈専門医(日本不整脈心電学会)
(4) 心臓リハビリテーション指導士(日本心臓リハビリテーション学会)

3.スタッフ

(1) 小林 義典 教授(院長、日本不整脈心電学会 副理事長) 内科学会認定医、循環器専門医、不整脈専門医、ICD/CRT 研修修了
(2) 森田 典成 准教授(医長、循環器センター長) 内科学会認定医、循環器専門医、不整脈専門医、ICD/CRT 研修修了、日本不整脈心電学会評議員
(3) 吉町 文暢 准教授(ICU室長) 総合内科専門医、循環器専門医、心血管インターベンション治療学会(CVIT)専門医/認定医、Slender Club Japan代表
(4) 上野 亮 講師 総合内科専門医、内科学会認定医、循環器専門医、不整脈専門医、ICD/CRT 研修修了、日本不整脈心電学会評議員
(5) 牛島 明子 助教 総合内科専門医、内科学会認定医、循環器専門医、心リハ指導医
(6) 河村 洋太 講師 内科学会認定医、循環器専門医、CVIT専門医/認定医
(7) 飯田 剛幸 助教 総合内科専門医、内科学会認定医、循環器専門医、不整脈専門医
(8) 濵 知明 助教 総合内科専門医、循環器専門医、心リハ指導士
(9) 山本 良也 助教 内科学会認定医、循環器専門医
(10) 南川 翔 助教 内科学会認定医、循環器専門医、CVIT認定医
(11) 七尾 富久 臨床助手 内科学会認定医
(12) 唐澤 由香 臨床助手  
(13) 山本 明日香 非常勤 総合内科専門医、内科学会認定医、循環器専門医

4.研修プログラムの基本理念と概要

当科における診療の基本理念は以下の通りです。

1) 患者本人、およびその家族との良好な関係を築き、互いに満足できる最良の診療を目指す。
2) 臨床医としてふさわしい人間性を養い、生涯にわたって継続的な医学知識を習得する習慣を身につける。
3) 最新のエビデンスおよびガイドラインに基づく医療の実践を行う。
4) 有機的なチーム医療を目指す。
5) 学会および研究会活動等に積極的に参加し、最先端の医学情報、知識、技能を習得する。
6) 総合的な内科分野の診療能力を習得し、これを循環器診療に反映させる。
7) 循環器内科領域の知識の習得、および実践を重ね、診療および治療手技能力を日々向上させる。

当科へは循環器領域の疾患に対する治療を要する患者さんが入院しますが、その多くの方は糖尿病などの他領域の内科疾患を合併しています。合併疾患において積極的治療介入が必要な患者さんは、当該領域の診療科あるいは総合内科と連携し、その分野の診療にも関与することが可能です。他の内科分野の研修とともに総合内科専門医を取得するための臨床経験を積むことも可能となります。
当院を基幹病院とする内科領域プログラムを選択し、サブスペシャリティーとして循環器を選択した場合には、後期研修1年次に当院で2ヶ月、2年次は連携施設(相模原協同病院、国家公務員共済組合連合会立川病院、日野市立病院のいずれか)にて内科専門医プログラムを研修、3年次は6ヶ月は東海大学医学部付属病院、残りの6ヶ月は当科にて主に研修することになります。
学位を取得するために臨床研究を希望する場合は、後期研修医の3年次から研究を始めることができ、3年間の後期研修期間が終了した後も、助教として就職し研究を継続することが可能です。また同時に循環器専門医取得(内科認定医取得後3年以降)のための、準備も始めます。

5.研修到達目標

1) 循環器疾患の身体的所見を的確にとることができる。
2) 各種循環器疾患の診断と治療計画を立案し、実践できる。
3) 経時的変化に富む心電図変化を的確に診断し、その評価が行える。
4) エビデンスに基づいた循環器疾患に対する薬物、非薬物治療の選択と治療に伴う効果と有害事象が予測できる。
5) 循環器疾患の危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症の管理ができる。
6) 高度な救命処置(ACLS)ができ、基本的な救命処置(BLS)の指導ができる。
7) 循環器疾患の臨床研究に参加できる。
8) 以下に示す検査手技や診断法を習得する。
1) 心臓超音波検査
2) 運動負荷試験
3) 心臓カテーテル検査(冠動脈造影)
4) 心臓電気生理学的検査
5) ホルター心電図など長時間心電図あるいは携帯型心電図の判読
6) 心臓画像検査(冠動脈CT、MRI)の判読
9) 以下に示す治療手技を指導医のもとに術者および助手として経験する:
1) 経皮的冠動脈形成術(PCI)
2) カテーテル・アブレーション(カテーテル心筋焼灼術)
3) デバイス植込み術
4) 心嚢穿刺術
5) 大動脈内バルーン・パンピング(IABP)
6) 経皮的心肺補助装置(PCPS)

参加学会

1) 日本循環器学会
2) 日本心臓病学会
3) 日本心血管インターベンション治療学会
4) 日本不整脈心電学会
5) 日本心臓リハビリテーション学会
6) 日本内科学会
7) 日本成人病(生活習慣病)学会
8) 日本老年病学会
9) American Heart Association (AHA)、American College of Cardiology (ACC)(米国)、European Society of Cardiology (ESC)(欧州)
10) Heart Rhythm Society(HRS)(米国)、European Heart Rhythm Association (EHRA)(欧州)、Asian-Pacific Heart Rhythm Society (APHRS)(アジア)

(太字は当科のスタッフが学会の社員、評議員以上の役職を行っているもの)

参加研究会

東京都CCU研究会、臨床心臓電気生理研究会(特別幹事)、臨床不整脈研究会(幹事)、
不整脈ディベート・カンファレンス(幹事)、 運動循環器病学研究会、運動処方研究会、
多摩不整脈研究会(事務局、幹事)、 多摩心房細動マネージメント研究会(代表幹事)など

昨年度採択発表学会

Asian-Pacific Heart Rhythm Society、
日本循環器学会、日本心血管インターベンション治療学会、日本不整脈心電学会、
日本心臓リハビリテーション学会

問い合わせ先

東海大学医学部付属八王子病院

循環器内科(代表:小林義典)

〒192-0032 東京都八王子市石川町1838
Tel: 042-639-1111
Fax: 042-639-1144

E-mail:yoshikoba@tokai-u.jp