内視鏡室

ご挨拶

内視鏡室のスタッフは消化器内科医師12名、消化器外科医師12名、看護師9名、臨床検査技師5名、洗浄担当2名、受付2名で構成されています。当院は日本消化器内視鏡学会認定の指導施設であり、若手の教育機関の役割も担っています。

当院の内視鏡室について

実績

2022年度の実績件数は、コロナ禍で一時検査制限をしていましたが、上部消化管内視鏡5001(内視鏡529)件、大腸内視鏡3511(内視鏡1156)件、ERCP467件、小腸内視鏡22件、カプセル内視鏡37件でした。また健診部門の内視鏡も当検査室で行っており、3064件でした。

概要

内視鏡検査はまず診断目的として行って、裏付けをとるために病理組織検査や培養検査などを追加していきます。検査には白色光をもちいた通常観察に加えて、拡大観察やNBI(Narrow Band Imaging)といった特殊光観察、色素法などを追加しながら診断精度をあげております。機器の発達によってスイッチ一つで切り替えることが可能なため、素早く検査を行うことができるようになりました。
内視鏡治療は、止血術や異物除去術、良性腫瘍はもちろん早期癌に対して内視鏡的粘膜切除(EMR)や粘膜下層剥離術(ESD)を行っています。体への負担がかなり小さく、入院期間の短縮にもつながります。ERCPや胆道・膵管ステント、消化管ステントなどはレントゲンテレビ室で行っています。
カプセル内視鏡は通常のスコープが届きにくい小腸の検査に向いています。やや大きめのカプセルを飲み込んで、無線で画像を記録し、後日解析するという検査です。
内視鏡機器の洗浄は、臨床検査技師と洗浄担当が協力して、日本消化器内視鏡学会の基準に則り、専用洗浄機を用いて高水準消毒液を使用して細菌やウイルスの除去を行っています。

 

内視鏡検査を受けられる患者さんへ

上部消化管内視鏡検査

下部消化管(大腸)内視鏡検査

 

注意事項

検査時には必要と判断した場合には鎮静剤を用いて苦痛軽減を図ります。ただし鎮静剤を使用すると丸一日自転車やバイク、車の運転ができません。また検査後にも30分程度の休憩をしていただきますので検査当日のスケジュールは余裕をもたせてください。検査日は公共機関を利用して来院してください。
新型コロナウイルス対策として、検査前の問診や検温を強化しています。そのため手続きが従来よりも煩雑になっておりますことのご理解とご協力をお願いいたします。また待合室の座席制限もあり、ご迷惑をおかけしております。感染症が疑わしい場合やそのほか体調不良時には内視鏡検査を延期して各科外来にてPCR・抗原検査など必要な検査を行います。
検査に必要な準備については、各科外来や内視鏡室看護師にお尋ねください。糖尿病薬や抗血栓薬など一定期間中止していただくべきものがあります。検査当日には署名いただいた説明同意書とお薬手帳など内服薬のわかるものをお持ちください。