泌尿器科

泌尿器科専門医 養成プログラム

1.当科の紹介

泌尿器科は2002年の病院開院以来、八王子市並びに周辺地域の基幹的診療施設として診療を行ってきました。当科で取り扱う疾患は前立腺癌をはじめとする泌尿器科癌や尿路結石症、尿路感染症や女性泌尿器疾患、前立腺肥大症や過活動膀胱など下部尿路機能障害に至るまで多岐にわたっています。それゆえ泌尿器科専門知識を学ぶ機会も多く、患者数も多いことから診察手順や検査、手術について研修するには十分な症例数を有しています。現在5名の常勤医と3名の非常勤医が診療を担当していますが、皆教育熱心で若手医師の育成には定評があります。当院での研修により泌尿器科における診療能力や実践的知識・技能を習得し、様々な泌尿器科疾患へ対応する力量を養えると思います。

2.スタッフ

(1) 座光寺秀典 教授 日本泌尿器科学会専門医・指導医 泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本内視鏡外科学会技術認定医 日本がん治療認定医 日本内分泌外科学会専門医 日本ロボット外科学会認定医 日本泌尿器内視鏡学会ロボット支援手術プロクター
(2) 小路 直 准教授 日本泌尿器科学会専門医・指導医 泌尿器腹腔鏡技術認定医 日本がん治療認定医
(3) 中野まゆら 助教 日本泌尿器科学会専門医・指導医

3.研修プログラムの基本理念と概要

基本理念

医の倫理に基づいた医療を実践し、高度の泌尿器科知識と技能とともに地域医療にも対応できる総合的診療に必要な基本的臨床能力を取得した泌尿器科専門医の育成を基本理念とします。
専門医は小児から成人に至る様々な泌尿器疾患、並びに我が国の高齢化に伴い増加が予想される排尿障害、泌尿器悪性腫瘍などに対する専門的知識と診療技能を持ちつつ、一般的な併存疾患に対応でき、必要時には周囲との連携、他の専門医への紹介・転送の判断も的確に行える能力を備えた医師です。

概要

研修期間中に専門知識と専門技能を取得すべく、診察手順から検査方法、処置や手術、薬物治療などについて指導医のもと十分な症例数を経験し学習します。並行して学会参加と学会発表、臨床研究への参加も積極的に行い学術面においても研鑽を積みます。
具体的な研修内容は

1) 専門知識の学習
泌尿器科発生学、局所解剖、生殖生理、感染症、内分泌学を学びます。
2) 診察
外来及び入院患者の病歴聴取から症状を把握し鑑別診断から診察に至るまでのプロセスを習得します。
3) 検査
腹部と外陰部、前立腺の診察と超音波検査、尿道膀胱鏡検査とウロダイナミクス、前立線針生検、その他X線検査(尿道造影や膀胱造影など)を習得します。
4) 処置
尿道カテーテル交換や尿管ステント交換、尿管皮膚瘻のカテーテル交換や創部処置の方法を習得します。
5) 手術
経尿道的下部尿路(膀胱、前立腺、尿道)手術を独立した術者として、上部尿路手術は指導医のもと執刀医として安全に遂行できるよう必要な技能を習得します。精巣の手術、陰嚢・陰茎の手術についても助手、術者としての技能を習得します。開腹手術(腎、尿管、膀胱、前立腺)と腹腔鏡下手術(腎、尿管)の助手、術者として必要な技能を習得します。

学術活動

日本泌尿器科学会総会、地区学会へ積極的に参加するとともに学会主催の卒後教育プログラムも受講し専門知識の習得を図ります。当科における参加学会は

(1) 日本泌尿器科学会
(2) 日本泌尿器内視鏡学会
(3) 日本内視鏡外科学会
(4) 日本排尿機能学会
(5) 日本内分泌外科学会
(6) 日本癌治療学会
(7) 米国泌尿器科学会(AUA)
(8) 国際泌尿器科学会(SIU)
(9) 欧州泌尿器科学会(EAU)
(10) 国際超音波学会
(11) 世界泌尿器内視鏡会議 (WCE)

などです。
座光寺教授は2)3)4)5)の代議員または評議員を務め、小路准教授は数多くの国際学会で発表し成果を上げています。

問い合わせ先

東海大学医学部付属八王子病院
泌尿器科(医長:座光寺 秀典)

〒192-0032 東京都八王子市石川町1838
Tel: 042-639-1111
Fax: 042-639-1144