脳神経外科

脳神経外科専門医 養成プログラム
GIO(一般研修目的)
患者を全人的に理解し、患者・家族との良好な人間関係確立に配慮しながら、看護、技術、事務職員などと協力して、問題対応型の思考を駆使して、患者に最良のチーム医療を提供するために、日本脳神経外科学会認定専門医を取得するのに充分な基本的知識、手技、手術技能を修得し、生涯にわたる自己学習の習慣を身につけます。
SBOs(行動目的)
<後期研修医 1、2年目>
- チーム医療の中隔として、医療を実践する。
- 救急患者に対する初期治療と手術適応の判断を行う。
- 救急患者に対して、手術計画を含めた治療計画を立案し、指導医に進言する。
- 基本的な手術手技を体得する。(一般的な手術における、開頭・閉頭ができる。)
- 臨床研修医1・2年目に対し、基本的診療技術を教授するように配慮できる。
- 脳神経外科が行う全ての検査を、臨床研修医に対して病態に応じて必要性を判断し指示できるように指導する。
- 脳神経外科が行う全ての検査結果を評価することができる。
- 脳神経外科が行う全ての処置を、臨床研修医に対して目的と注意点に配慮しながら適切に行えるように指導する。
<後期研修 3、4年目>
- チーム医療のリーダーとして、治療計画をインストラクターと協議し立案する。
- 患者、家族にインストラクターと責任をもって治療内容を説明する。
- 他の医師・看護職員・医療技師・医事課職員と協力し、チーム医療を実践することが出来る。
- 救急患者の治療計画から退院まで、全経過を通じた責任をインストラクターと共に持つ。
- 手術については以下の3種類を区別し、明記されたレベルで安全に手技が完遂できる。
1) 急性期脳血管障害の手術
開頭クリッピング術・脳内血腫除去術を、インストラクターの指導下に術者として顕微鏡手技を行う。
2) 脳腫瘍の手術
インストラクターの判断により、脳腫瘍摘出術の一部をインストラクターの指導下に術者として分担する。
3) 機能的脳神経外科手術
インストラクターの判断により、機能的脳神経外科手術の一部をインストラクターの指導下に術者として分担する。
チーム医療のリーダーとして、診療科長および病棟師長や病棟医長と協力し、円滑な病棟運営を行う。
LS(学習方略)
OJT(On the Job Training)
- 入院および外来患者についての他科からの診療依頼に、脳神経外科として対応する。
- 救急外来を訪れる患者に脳神経外科として対応する。
- 脳神経外科入院患者の担当医となる。
- 毎朝の集中治療室ICU患者、救急病棟及び一般病棟の患者をチーム回診する。
- 毎朝、脳卒中センター医療として、当院神経内科と合同で、前日の入院患者及び稀少患者に関し、プレゼンテーションし、画像カンファレンスを行う。
学術活動
臨床研究プロトコールを倫理委員会の承認を受けて実践する。
日本脳神経外科関東地方会、日本脳神経外科総会、日本神経外傷学会、日本脳卒中学会、日本脳血管内治療学会、日本脳腫瘍の外科学会、日本神経内視鏡学会、日本頭痛学会などに参加、発表する。
EV(評価)
日本脳神経外科学会専門医認定委員会における専門医研修評価表により評価し、記載する。
(記載内容は2010年度の受験者より提出が義務付けられている)
研修プログラム終了後のコース
- 日本脳神経外科学会認定施設でさらに研修し、日本脳神経外科学会専門医を取得する。
- 海外留学、国内留学
診療実績
2012年度 手術数 350例
- 脳血管障害 200例 (脳動脈瘤 60例)
- 脳腫瘍 45例
- 外傷 50例
- その他、機能的脳神経外科手術 20例
- 血管内手術 60例