臨床工学技術科

概要

臨床工学技術科は臨床工学技士18名(男性13名、女性5名)で構成されています。 病院には様々な医療機器があります。患者さんに安全な医療を提供するためには、これら医療機器が常に最良の状態で正しく使用されなければいけません。そのためには医療機器に精通したスタッフが保守点検管理を行い、操作する必要があります。医療機器の操作および保守点検管理について正確な知識と技術を持ち、チーム医療の円滑な推進を支える専門医療技術者が臨床工学技士です。 当科では二交替制により、1年365日24時間業務に対応し、安全な医療の提供に努めています。

業務内容

 大きく4部門に分かれています。

1.医療機器管理部門

2.手術室部門

3.アンギオ・ペースメーカー部門

4.血液浄化部門

医療機器管理部門

主な業務

・ 人工呼吸器、輸液ポンプ、シリンジポンプ、生体情報モニタなどの院内ME機器の保守点検、管理およびトラブル対応。

・医療機器管理システム(CEIA)を用いた医療機器のバーコード管理。

・スタッフ教育の一環としてME機器講習会を開催し、医療技術の向上をサポート。

・ICU/CCUでは人工呼吸器ラウンド、PCPS、IABP、ペースメーカー、スワンガンツカテーテル等の管理、トラブル対応を

 行います。

 

                         MEセンターの様子

    除細動器点検             輸液ポンプ点検            人工呼吸器点検

            医療機器管理システム                    ICUでのIABP・PCPS管理

 

手術室部門

手術室機器管理業務

毎朝手術室機器の始業点検を行い、安全に使用できる環境の整備に努めています。       

麻酔器、生体情報モニタ、電気メス、その他ME機器の保守点検およびトラブル対応。

消化器内科における経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)装置や、植え込みデバイス患者の術中立ち会いなど、臨床技術提供に関わる医療機器の操作や管理を行います。

                             麻酔器始業点検        電気メス点検

 
 
 

 

人工心肺業務

心臓血管外科手術における人工心肺装置、および関連機器の操作・保守管理。

2名の体外循環技術認定士が在籍し、日本体外循環技術医学会による安全装置の設置基準を満たしています。

                     人工心肺操作  

術中神経モニタリング

脳神経外科、整形外科、心臓血管外科手術における術中神経モニタリング。

(MEP・SEP・ABR・AMRなど)

                                                 術中神経モニタリング装置の操作

 

ナビゲーション

整形外科手術におけるナビゲーション装置の操作。

主に脊椎のインプラント手術で、イメージングシステムと同期させた装置を操作し、安全で正確なインプラントができるようサポートしています。

                                                             ナビゲーション装置の操作

 

アンギオ・ペースメーカー部門 

      アンギオ室

 

心臓カテーテル検査・治療業務

アンギオ室の生命維持管理装置の操作、保守点検を行います。

治療中は心電図モニタリング・血管内超音波装置(IVUS)・光干渉断層診断装置 (OCT・OFDI)冠血流予備量比(FFR・iFR)ロータブレータ・血管内視鏡等の操作・管理などを行います。

また急変時対応として補助循環装置(IABP・PCPS)の操作、管理を行います。

                                                              心臓カテーテル検査・治療の様子操作

不整脈治療業務

カテーテルアブレーション業務
三次元マッピング装置(CARTO)やスティムレーター、ポリグラフ(FCL2000・BARD Lab)、各社アブレーターの操作・管理を行います。

                 3次元マッピング装置の一例       アブレーション治療中の様子

ペースメーカ業務

植込み型ペースメーカの他に、経静脈的心臓植込み型除細動器(TV-ICD)・完全皮下植込み型除細動器(S-ICD)・着用型除細動器(W-ICD)・心臓再同期療法(CRT-D/P)・植込み型心電用データレコーダー(ILR)の植込み手術のプログラマ操作や機械出しなど行うほかに、患者様に対して導入時や植込み後の私生活の注意点などの説明を臨床工学技士が行います。また、外来業務でのデバイスチェックも、臨床工学技士が行っています。

さらに、積極的な地域連携の取り組みとして、多摩地域の若い臨床工学技士や看護師向けに教育指導を実施し、植込み患者様へ講習会等も行っております。 

遠隔モニタリングも導入しており、医師・看護師・臨床工学技士で連携を図り、患者様が自宅に居ながらも専用の送受信機を使用し、ネットワークを通じた植込みデバイスの遠隔医療に取り組んでいます。

                        ペースメーカー植え込み術での     外来でのペースメーカーチェック                        プログラマ操作

血液浄化部門

血液浄化センター業務

各種血液浄化療法(血液透析、血液濾過、血液透析濾過、on-line HDF、血液吸着、白血球除去療法、血漿交換、二重膜濾過、血漿吸着、腹膜濾過濃縮再静注法)の準備・操作及び血液浄化機器の保守管理を主業務とし、チーム医療の一員として医療安全と質の高い医療の提供に努めています。透析技術認定士取得者が8名在籍しています。

      血液浄化センター

                                                                    ICU・HCUでの透析装置

                                                   多用途血液処理用装置ACH∑        on-Line HDF

 

在宅透析について

在宅透析管理では、患者様と介助者様に対して、装置操作・自己穿刺といった手技トレーニングを行い、自宅において安全な透析が行えるよう24時間オンコール体制でバックアップしています。

 

臨床工学技士について

臨床工学技士は、生命維持管理装置の操作および保守点検、管理を業務としています。 当院の臨床工学技術科では、
1)自信と誇りを持てる高いレベルで業務を行う部門であること。
2)患者さん、病院に対して、大きく貢献する部門であること。
3)スタッフ個々の能力が活かされる部門であること。
を目指し、病院にあるほぼ全ての医療機器の操作および保守管理のスペシャリストとしてチーム医療に参画し、医師、看護師、他の医療技術者と連携を取りながら、24時間いつでも患者さんが安心して治療を受けることが出来るように日々努力しています。また、医療機器を使用される患者さんの心を感じることの出来る感性を持った技士の育成にも力を注いでいます。 医療機器についてご不明の点がありましたら、いつでも臨床工学技士にお尋ねください。

                                            臨床工学技術科 スタッフ一同