泌尿器科

    ご挨拶

    当科は現在5名の常勤医と3名の非常勤医師により、できる限り多くの患者さんを受け入れられるような診療体制を構築しております。当科では前立腺癌などの泌尿器悪性腫瘍を中心に、尿路結石症や排尿障害、前立腺肥大症、女性の骨盤臓器脱や先天性の尿路疾患など幅広い領域を扱っておりますが、特に悪性腫瘍の診療と排尿障害、女性泌尿器科疾患には力を入れており、医師、看護師、理学療法士がそれぞれの特性を生かしたチーム診療を心がけております。

    診療内容

    外来診療

    前立腺肥大症や過活動膀胱といった排尿障害(下部尿路機能障害)に対する薬物療法、また前立腺癌に対する抗アンドロゲン療法(ホルモン療法)やその他悪性腫瘍に対する外来化学療法、尿路結石症に対する体外衝撃波治療などを行なっております。また術後や治療後のフォローアップもきめ細かく実践しております。2019年4月から排尿機能を詳細に評価するウロダイナミクス検査を開始し、排尿障害治療の充実を図っています。

    入院診療

    内視鏡手術など外科的治療法を中心とした診療を行っております。腎癌や腎盂尿管腫瘍などに対する腹腔鏡下手術、前立腺肥大症や膀胱腫瘍に対する内視鏡手術、尿路結石症に対するレーザー砕石術に加え、浸潤性膀胱癌などでは一般的な開腹手術も行っております。最近では精索静脈瘤に対する顕微鏡下手術や尿膜管遺残症に対する単孔式手術、難治性尿道狭窄症に対する尿道形成術などあまり他施設では行っていない手術も実施し良好な成績を収めています。

    主な対象疾患

    副腎腫瘍

    内分泌学的検査にて十分精査し、必要な場合に腹腔鏡下摘除手術を実施しています。褐色細胞腫に対する腹腔鏡下手術も安全に遂行しています。

    腎細胞がん

    4cm以下の小径腎癌には腹腔鏡下腎部分切除術を、部分切除が不可能な場合には腹腔鏡下腎摘除、あるいは開腹手術を行っています。転移、再発に対しては分子標的薬治療や免疫療法を行います。

    腎盂・尿管癌

    腹腔鏡下腎尿管全摘術を行っています。転移を有する場合には化学療法が選択されます。

    膀胱癌

    まず経尿道的腫瘍切除を行い、病理結果に応じてさまざまな治療法を行います。筋層浸潤(局所進行)性癌では膀胱全摘除術、あるいは放射線療法、転移があれば化学療法も検討します。膀胱全摘除術後の尿路変更には集尿袋装着が不要な代用膀胱造設も行っています。非筋層浸潤性でも再発しやすい場合にはBCGの膀胱内注入を検討します。

    前立腺癌

    病期に応じてさまざまな治療選択肢を提示します。PSA監視療法、放射線療法、手術療法などがあります。高密度焦点式超音波治療は東海大学付属病院(神奈川県伊勢原市)にて、実施しています。

    その他泌尿器科悪性腫瘍

    精巣腫瘍から骨盤内肉腫や陰茎癌などの稀な悪性腫瘍まで手術治療を中心に治療を行っています。

    前立腺肥大症

    薬物療法を中心に行いますが、効果不十分な場合や尿閉、手術希望時には内視鏡的前立腺切除術を行います。さらに最近では、経尿道的前立腺核出術を行い、良好な成績を得ています。巨大前立腺症例では被膜下摘除術も検討します。

    過活動膀胱・低活動膀胱など下部尿路機能障害

    各種排尿機能検査を実施し、適切な機能評価を行ったのちに理学療法や生活指導(行動療法)、薬物療法を行います。
    2018年より最新の尿流動態検査機器(膀胱、尿道の機能を評価する機器)が導入され排尿機能を詳細に評価しています。2020年4月より、ボツリヌストキシン膀胱内注入法を予定しています。

    尿路結石症

    2018年に最新の体外衝撃波結石破砕装置が導入され、腎結石、尿管結石の治療成績が向上しています。結石の大きさや部位に応じてレーザー破砕装置による経尿道的結石破砕術や、尿管狭窄合併例では腹腔鏡下腎盂形成術と同時に結石摘除を実施しています。また、大きな腎結石には経皮的腎結石破砕術を行っています。

    女性泌尿器科疾患

    腹圧性尿失禁や骨盤臓器脱に対しては下部尿路機能も評価しつつ適切な治療を選択します。理学療法、薬物療法、手術療法などを検討しますが、最近では、産婦人科との協力のもと、腹腔鏡下膀胱脱手術を積極的に行っています。

    尿道狭窄症

    従来の内視鏡下切開手術に加えて、難治例には自分の口腔粘膜組織を用いた尿道形成術を行い、良好な成績を収めています。

    腎盂尿管移行部狭窄症・尿膜管遺残症

    腹腔鏡下形成術を行っています。特に尿膜管
    遺残症に対しては臍から1力所の創部で行う単孔式手術を実施しています。

    精索静脈瘤

    2017年より顕微鏡下手術を行い良好な治療成績が得られています。

    主な診療実績

    医師一覧

    医師名 座光寺 秀典 (ざこうじ ひでのり) ,Hidenori Zakoji
    身分 教授
    専門分野 泌尿器科全般
    専門領域 副腎腫瘍、排尿障害、泌尿器腹腔鏡下手術、尿路再建治療
    専門医・認定医 日本泌尿器科学会指導医・専門医、日本泌尿器内視鏡学会認定腹腔鏡技術認定医、日本泌尿器内視鏡学会ロボット手術支援プロクター、日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)、日本内分泌甲状腺外科学会専門医、日本ロボット外科学会ロボット手術認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    医師名 金 伯士 (きん はくし),Hakushi Kim
    身分 講師
    専門分野 泌尿器科全般
    専門領域 泌尿器腹腔鏡下手術、泌尿器科癌
    専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本泌尿器内視鏡学会認定腹腔鏡技術認定医、日本外科学会認定登録医
    医師名 黒田 悟史 (くろだ さとし),Satoshi Kuroda
    身分 助教
    医師名 大瀧 達也 (おおたき たつや),Tatsuya Otaki
    身分 助教
    医師名 葛西 義史 (かさい よしふみ) ,Yshifumi Kasai
    身分 臨床助手
    医師名 小路 直 (しょうじ すなお),Sunao Shoji
    身分 非常勤医師
    専門分野 泌尿器悪性腫瘍、前立腺肥大症
    【外来日 第4火曜日午前中】
    専門領域 前立腺高精度生検、前立腺癌に対する高密度焦点式超音波療法をもちいた前立腺部分治療(参考動画: http://www.ampo.jp/movies/vol76/)前立腺肥大症に対する低侵襲内視鏡手術、腎・副腎腫瘍に対する腹腔鏡手術、癌の薬物治療(分子標的治療薬、化学療法)
     
     備考: 外来日 第4火曜日午前中
    専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本泌尿器内視鏡学会腹腔鏡認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医(泌尿器腹腔鏡)、 日本がん治療認定医機構がん治療認定医、ダビンチロボットサージカルシステムXi Certificate.、日本医師会認定産業医
    医師名 朝長 哲朗 (ともなが てつろう) ,Tetsuro Tomonaga
    身分 非常勤医師
    専門分野 泌尿器科全般
    専門医・認定医 日本泌尿器科学会専門医

    診療担当表

     
    午前 金 伯士
    黒田 悟史
    座光寺 秀典
    小路 直(4)
    黒田 悟史
    大瀧 達也
    葛西 義史
    朝長 哲朗
    葛西 義史(1)
    黒田 悟史(2)
    大瀧 達也(3)
    座光寺 秀典(4)
    金 伯士(5)
    座光寺 秀典
    金 伯士
    大瀧 達也
    座光寺 秀典
    (2・5)
    葛西 義史(2)
    黒田 悟史(4)
    大瀧 達也(4)
    午後 金 伯士
    黒田 悟史
    座光寺 秀典 黒田 悟史
    大瀧 達也
    葛西 義史
    朝長 哲朗
    葛西 義史(1)
    黒田 悟史(2)
    大瀧 達也(3)
    座光寺 秀典(4)
    金 伯士(5)
    座光寺 秀典
    金 伯士
    大瀧 達也
    専門外来 午後 排尿自立指導
    排尿ケアチーム
    【排尿機能検査】
    座光寺 秀典

    研究

    1. 尿膜管遺残症に対する単孔式尿膜管摘除術の後ろ向き検討 東海大学共同研究

    2. 膀胱全摘術を行った膀胱癌症例における予後に関する後方視的他施設共同研究 東海大学共同研究

    3. 根治切除不能または転移性腎細胞癌に対するNivolumab併用画像誘導3次元集光式超寡分割照射法(IGE)による非照射病巣の縮小効果増強の有無を検証する多施設ランダム化第2相比較試験

    • 当院 放射線治療科 山梨大学放射線科との共同研究

    4. 低活動膀胱症例におけるウロダイナミクスによる初発尿意と排尿筋圧に関する検討

    5. BCG治療抵抗性膀胱上皮内癌に対する放射線外照射治療 当院放射線科との共同研究