血液腫瘍内科
ご挨拶
当科は、血液疾患の診療を行なう医療機関が限られている八王子市内において、市内のみならず近隣の日野、昭島、相模原、大月市などの血液疾患の患者さんの診療を行なってまいりました。現在横山健次(教授)、上田智基(講師)、橋本典諭(講師)の3人で診療を行なっています。これまでの当科へのご協力に感謝を申し上げますとともに、今まで以上に地域の皆様の期待に応えるべく血液疾患の診療を行なってまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
診療内容
血液腫瘍内科ではいわゆる「血液のがん」と呼ばれる造血器腫瘍の診療、およびその他の血液疾患の診療を行っています。この地域では血液疾患の診療を行っている医療機関が限られているため、八王子市内のみならず近隣の日野、相模原、町田、大月市などからも受診していただいています。
主な対象疾患
●造血器腫瘍:急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病、成人T細胞白血病/リンパ腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性腫瘍、悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫)、多発性骨髄腫
●その他の血液疾患:再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、血液凝固異常症 など
主な診療実績
2023 年1 月〜2023 年12 月に当院で新規に診療を開始した代表的疾患の内訳を示します。造血器腫瘍の治療は入院で行う場合と外来で行う場合があります。外来での化学療法は外来治療センターで、輸血は中央処置室で行なっております。造血器腫瘍の治療の中心は化学療法と輸血などの支持療法ですが、それに加えてリハビリテーション、緩和ケア、口腔ケアなどを積極的に行い、血液腫瘍内科医師、看護師に加えて多くの医療スタッフが協力して最善の治療を心がけています。治療の継続にあたり適切な療養環境を整えるために、患者支援センターも積極的にかかわっております。造血器腫瘍以外の血液疾患はおもに外来で治療を行っています。
当院では行っていない造血幹細胞移植が必要な症例は、東海大学医学部付属病院に紹介させていただいております。また八王子市内で血液疾患の診療を行っている八王子山王病院とも連携して診療を行っております。
医師一覧
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医師名 横山 健次 (よこやま けんじ) 身分 教授・医長 専門分野 血液内科学 専門領域 造血器腫瘍、血液凝固異常症
専門医・認定医 日本内科学会総合内科指導医・専門医、日本血液学会指導医・専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
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医師名 上田 智基 (うえだ ともき) 身分 講師 専門分野 血液内科学
専門領域 造血器腫瘍
専門医・認定医 日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会専門医
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医師名 橋本 典諭 (はしもと のりさと) 身分 講師 専門分野 血液内科学 専門領域 造血器悪性腫瘍
専門医・認定医 日本内科学会総合内科専門医、日本血液学会専門医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専指導医、日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
診療担当表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | 横山 健次 (初診・再診・他科依頼) |
横山 健次 (初診・再診・他科依頼) |
横山 健次 (初診・再診・他科依頼) |
橋本 典諭 (再診) |
横山 健次 (初診・再診・他科依頼) |
橋本 典諭 (再診) |
午後 | 上田 智基 (再診) |
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専門外来 午後 | 横山 健次 (初診・依頼不可) |
横山 健次 (初診・依頼不可) |
横山 健次 (初診・依頼不可) |
横山 健次 (初診・依頼不可) |
研究
研究について
当科ではいくつかの多施設共同研究に参加しております。また当科独自の臨床研究を行っております。今後も積極的に臨床研究を行って学会発表、論文発表を行っていきたいと考えております。
主な多施設共同研究
- 疫学調査「血液疾患登録」(日本血液学会)
- 初発 BCR-ABL1 陽性急性リンパ性白血病(Ph+ALL)を対象としたダサチニブ、ポナチニブ併用化学療法および造血幹細胞移植の臨床第 II 相試験(JALSG)
- 高齢者急性骨髄性白血病 (AML) の層別化により化学療法が可能な症例に対して若年成人標準化学療法の近似用量を用いる第 II 相臨床試験(JALSG)
当科独自の臨床研究
- 高齢者多発性骨髄腫に対するvulnerability評価に関する検討
- 造血器腫瘍患者における抗血小板療法、抗凝固療法