精神科

    ご挨拶

    当科では成人を対象とした外来診療をおこなっております。主な対象疾患としては統合失調症、気分障害、不安障害、認知症、身体表現性障害、睡眠障害、適応障害などを中心に対応しています。疾患に適した心理検査を実施することがございます。また原則としてカウンセリング・心理療法による治療は実施しておりませんのであらかじめご了承ください。

    他科で入院中の患者さんの併診診療(一般リエゾン)もおこなっております。主な対象疾患としてはせん妄(意識の変容をきたす疾患)が多いのが特徴といえます。基礎に身体疾患を有する方が罹患することが多い精神疾患です。また既に精神科で通院治療を受けている方が入院された場合もそのフォローをさせていただいております。

    また一般リエゾンの他に、緩和ケアチームの一員として、当院入院中のがん患者さんの精神面のケアを担当しております。

    診療内容

    成人の精神疾患を対象とした外来診療を行っています。外来診療の基本は、薬物治療および生活指導、休養の指示など一般的な精神療法です。疾患に適した心理検査を実施する場合もあります。カウンセリング・心理療法による治療は実施していません。精神科での入院治療は行っていませんが、他科疾患で入院している患者さんの併診診療(一般リエゾン)は行っています。せん妄など入院患者さんに精神的な評価治療が必要となった場合併診しています。またうつ病、躁うつ病、統合失調症など精神疾患をお持ちの方が、身体的疾患の治療のために他科に入院された場合、入院中精神症状の安定をはかる必要がありますので併診して関わっています。

    また、当院には臨床心理士が1名おります。他職種と連携しながら、身体の病気のみでなく、より患者さんの心理状態を理解できるよう努めています。

    1. 精神科リエゾンチーム

    入院されている患者さんの精神が不安定になったり、認知機能が低下して治療に支障をきたすようなことがある場合には共に活動し、必要な時には、心理検査を実施します。

    2. 緩和ケアチーム

    当院では身体医、臨床心理士、薬剤師、専門看護師、栄養士といった多職種で担当しています。主にがん患者さんへの医療を行っています。精神科もうつ症状、不眠、せん妄といった患者さんの精神面に関与しています。

    3. 心臓リハビリテーション

    当院では多職種による包括的心臓リハビリテーションを実践し、患者さんや家族が病気への理解を深め、生活習慣を改善し再発を予防することに力を入れています。また、病気になると不安や抑うつといった心理が前面に出ることもあり、早めにそういった心理に気づけるよう、心臓リハビリテーション集団指導の中で心理検査を組み入れています。

    4. 心理検査

    性格傾向や知的側面などを把握するために行います。
    ※心理検査を実施する曜日は限られています。

    主な対象疾患

    主な対象疾患は16歳以上の成人の統合失調症、気分障害、不安障害、認知症、身体表現性障害、睡眠障害、適応障害などです。なお当院には精神科入院病棟はありませんので、精神疾患での入院治療が必要な患者さんへの対応は困難です。またアルコールを含めた依存症および摂食障害の患者さんは専門施設で総合的な治療を受けることが必要であり、そうした専門病院を受診されることをお勧めします。小児・児童の患者さんには対応しておらず、いわゆる大人の発達障害の診断・治療も含めて専門の医療機関に受診されることをお勧めしています。
    また、当院では嫌酒薬や持効型抗精神病薬による治療は採用されていません。

    QandA

    質問 既に他のメンタルクリニックで治療を受けていますが、診察を受けることはできるのでしょうか。
    回答 当院精神科、心療内科では既に他のメンタルクリニックや精神病院に通院されている方の診療を行っておりません。当院他科診察などのため、当院精神科・心療内科の診察をご希望の際には、前医からの診療情報提供書をご用意いただき、初診日のご相談とさせていただきます。ただ、当院は精神科入院施設を有していないことから、ご病状によっては入院施設を有する精神病院での通院が好ましいと判断をさせていただく場合もございます。その際には、近隣の精神病院への紹介をさせていただきます。
    質問 小学生の子供を診て欲しいのですが。
    回答 16歳未満の患者さんは原則として児童精神科の受診をお勧め致します。当院には児童精神科医が常勤しておりませんのでご了承ください。
    質問 自分は発達障害(自閉症やアスペルガー症候群など)ではないかと心配しております。そちらで診断と治療は受けることはできますか。
    回答 近年発達障害やADHD(注意欠陥・多動性障害)は大人になって発見されるケースもめずらしくありませんが、基本的には児童精神科で取り扱うことが多い疾患です。専門医療機関での適切な診断とアドバイスをお勧めします。

    主な診療実績

    総合病院内にある精神科として、気分障害、不安障害、身体表現性障害などの神経症性疾患の診療が主となっています。自覚的な身体症状があるが身体的には異常が見つからない方には、精神科診療が必要な場合も多く、こうした患者さんに対しても精神科的な診断・治療を行ってきました。
    また症状が比較的落ちついている統合失調症、躁うつ病の患者さんの通院治療も行っています。精神疾患でも、早期の場合や診断がついていない場合は、自覚症状はあるものの身体疾患か精神疾患か患者さんや周囲の人が判断に迷う場合もあります。他科との連携の上こうした患者さんの診断治療も行っています。
    精神症状が不安定で緊急な対応や入院が必要な方は、当院では対応が難しく、精神科病院を受診されることをお勧めします。

    医師一覧

    医師名 伊丹 寛二 (いたみ かんじ)
    身分 助教・医長心得
    専門分野 精神科
    専門領域 児童精神科
    専門医・認定医 精神保健指定医、精神科専門医・指導医、児童精神医学会認定医、子どものこころ専門医・指導医、日本児童青年精神医学会認定医
    医師名 萩原 将孝(はぎはら まさたか)
    身分 助教
    専門分野 精神科
    専門領域 一般精神疾患の薬物療法・精神療法
    専門医・認定医 日本医師会認定産業医、精神保険指定医
    医師名 増本 慎(ますもと しん)
    身分 助教
    専門分野 精神科
    専門領域 一般精神疾患の薬物療法・精神療法

    診療担当表

     
    精神科 午前 萩原 将孝 萩原 将孝 萩原 将孝
    増本 慎
    増本 慎 増本 慎 萩原 将孝
    増本 慎