放射線治療科 

    ご挨拶

    放射線治療の歴史は100年以上に及び、その起源は第1回ノーベル物理学賞を受賞したレントゲン博士のX線の発見に遡ります。その後の医療及び工学の進歩で、現在に至るまで常に発展してきました。この10年で高精度化し、副作用を低減することで患者様にとって切らずに治すやさしいがん治療へと進化しています。
    当院は放射線治療専門医やがん治療認定医、医学物理士、放射線療法認定看護師によるチーム医療を実践しており、高精度放射線治療に力を入れております。他院からの患者さんも積極的に受け入れております。何卒よろしくお願いいたします。

    診療内容

    リニアック(直線加速器)による外照射をおこなっております。
    高精度放射線治療、定位放射線治療(STI)、強度変調放射線治療(IMRT)、強度変調回転放射線治療(VMAT)が可能です。
    乳がんや前立腺がんでは短期照射も実施しており、働きながらの通院治療を支援します。
    治す治療から緩和的治療まで、患者さんにあわせた幅広い治療を提供しております。

         

    主な対象疾患

    がん(悪性腫瘍):固形がん全般、悪性リンパ腫を中心とする血液がん。
    定位放射線治療:脳転移、肺がん、肺転移、肝細胞癌、骨転移 など
    強度変調回転放射線治療:脳腫瘍、頭頸部がん、肺がん、食道がん、前立腺がん など

    主な診療実績

    2019年の実績:新患者数459人(全治療の4割がIMRT
    毎日の照射は完全予約制。
    国内外の学会ガイドライン、臨床試験結果に基づく安全で最新の治療を提供しております。

    脳転移 照射前          照射後 腫瘍消失         
    肺癌 上大静脈近接強度変調回転照射
    照射後 腫瘍消失、出血なし

    医師一覧

    医師名 原田 堅 (はらだ けん)
    身分 講師
    専門分野 脳腫瘍、肺癌、悪性リンパ腫、定位放射線治療
    専門医・認定医 日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本医学放射線学会研修指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、臨床研修指導医、がん緩和ケア研修会終了
    医師名 黒木 俊寿 (くろき としひさ)
    身分 助教
    専門分野 放射線治療全般、強度変調放射線治療
    専門医・認定医 日本医学放射線学会放射線治療専門医、がん緩和ケア研修会終了

    医学物理士

    医学物理士名 二上 菜津実 (ふたかみ なつみ)
    身分 助教
    専門分野 医学物理学、放射線治療品質管理
    専門資格 日本放射線腫瘍学会医学物理士

    診療担当表

     
    午前 原田 堅
    黒木 俊寿
    黒木 俊寿 原田 堅 原田 堅
    黒木 俊寿
    原田 堅
    黒木 俊寿
    午後 原田 堅
    黒木 俊寿
    黒木 俊寿 原田 堅 原田 堅
    黒木 俊寿
    原田 堅
    黒木 俊寿

    研究

    院内研究、院外との共同試験が進行しており、学会発表をはじめとする研究発表を多数おこなっております。当科スタッフは以下の国内および国際研究グループにて委員を務めています。

    原田 堅:
    ・JCOG (日本臨床腫瘍研究グループ)東海大学 放射線治療施設コーディネーター
    ・JROSG(日本放射線腫瘍学研究機構)脳・神経系腫瘍委員会委員
    ・IASLC (国際肺癌学会)Advanced Radiation Technology Committee 委員

    二上 菜津実:
    ・放射線治療人工知能研究会会長

    現在行っている臨床試験の抜粋:
    「転移性脳腫瘍に対する定位放射線照射の遡及的多施設共同研究」

    【JROSG(日本放射線腫瘍学研究機構)脳・神経系腫瘍グループ】
    代表者 青山英史 北海道大学病院 放射線治療科

    【研究責任者】
    島本茂利 大阪府立急性期・総合医療センター 放射線治療科

    【研究事務局】
    原田 堅 東海大学医学部付属八王子病院 放射線治療科

    研究実績 2018年以降のもののみ抜粋

    原著論文

    1. 1.Harada K, Igaki H, Abe E, Ariga T, Hayashi N, Kanemoto A, Komiyama T, Matsumoto Y, Nakano T, Onimaru R, Saito H, Sumi M, Tago M, Tanaka K, Maebayashi K, Aoyama H, The Japanese Radiation Oncology Study Group (JROSG) Working Subgroup for Neurological Tumors: Present clinical practices of stereotactic irradiation for metastatic brain tumors in Japan: results of questionnaire survey of the Japanese Radiation Oncology Study Group (JROSG) working subgroup for neurological tumors. Int J Clin Oncol. Dec;23(6):1015-1022 2018.
    2. 2. Iijima K, Okamoto H, Takahashi K, Aikawa A, Wakita A, Nakamura S, Nishioka S, Harada K, Notake R, Sugawara A, Yoshimura R, Kunieda E, Itami J: Inter-fractional variations in the dosimetric parameters of accelerated partial breast irradiation using a strut-adjusted volume implant. J Radiat Res. Oct 28. pii: rrz061. doi: 10.1093/jrr/rrz061 2019.
    3. 3. Umezawa R, Inaba K, Nakamura S, Wakita A, Okamoto H, Tsuchida K, Kashihara T, Kobayashi K, Harada K, Takahashi K, Murakami N, Ito Y, Igaki H, Jingu K, Itami J.: Dose escalation of external beam radiotherapy for high-risk prostate cancer-Impact of multiple high-risk factor. Asian J Urol. Apr;6(2):192-199. 2019.
    4. 4. Umezawa R, Inaba K, Nakamura S, Wakita A, Okamoto H, Shima S, Tsuchida K, Kashihara T, Kobayashi K, Harada K, Takahashi K, Murakami N, Ito Y, Igaki H, Jingu K, Itami J.: Long-term Results of External Beam Radiotherapy for Prostate Cancer with Prostate-specific Antigen of More Than 50 ng/ml and Without Evidence of Lymph Node or Distant Metastasis. Anticancer Res. Apr;38(4):2303-2309, 2018.
    5. 5. Sekii S, Ito Y, Harada K, Kitaguchi M, Takahashi K, Inaba K, Murakami N, Igaki H, Sasaki R, Itami J.: Intrafraction esophageal motion in patients with clinical T1N0 esophageal cancer. Rep Pract Oncol Radiother. Sep-Oct;23(5):398-401. 2018.

    学会発表

    1. 1. K. Harada, K. Takahashi, K. Inaba, N. Murakami, Y. Ito, H. Igaki, J. Itami: Comparing Outcomes of Stereotactic Body Radiation Therapy 239 patients With Primary Non-Small Cell Lung Cancer, Recurrence after Surgery, and Lung Metastases. 2019 ASTRO Annual Meeting, San Antonio, USA, 2018.
    2. 2. S. Maehira, K Souda, Y Fujita, K Harada, A Sunaguchi, E Kunieda: Influence of Different Breathing Maneuvers on Deep Inspiration Breath Hold for Breast Radiation Therapy. World Congress on Medical Physics and Biomedical Engineering, Prague, Czech Republic, 2018.
    3. 3. 原田 堅、澤田将史、勝俣智美、福澤 毅、長尾隆太、秋庭健志、國枝悦夫: 巨大気管分岐下リンパ節転移のある肺癌の一例:Hybrid VMAT、1arcVMAT、2arcVMATの線量分布の比較. 日本放射線腫瘍学会第32回学術大会, 大阪, 2018.
    4. 4. 原田 堅、中山 優子、伊藤 芳紀、高橋 加奈、稲葉 浩二、村上 直也、井垣 浩、伊丹 純, 大江 裕一郎、國枝 悦夫: 非小細胞肺癌化学放射線療法後の免疫チェックポイント阻害剤使用による肺炎の検討. 第181回日本肺癌学会関東支部学術集会, 東京, 2018.
    5. 5. 原田 堅、島本 茂利、川口 弘毅、井垣 浩、伊藤 有祐、山田 和成、田中 秀和、平田 岳郎、前林 勝也、青山 英史: 転移性脳腫瘍に対する定位放射線照射の遡及的 多施設共同研究の報告. 日本放射線腫瘍学会第33回学術大会, 名古屋, 2019.
    6. 6. 中島 千穂、池田 慧、小澤 雄一、原田 堅:患者さんとともに考える“続けられる治療”-生命も仕事もあきらめない-. 第60回日本肺癌学会学術集会, 大阪, 2019.
    7. 7. 池田 慧、中島 千穂、小澤 雄一、原田 堅: 医師から提案する就労を意識した肺がんのマネージメント. 第60回日本肺癌学会学術集会, 大阪, 2019.
    8.