放射線治療科 

    ご挨拶

    当院では平成24年4月に放射線治療を開始いたしました。放射線治療はおもにがんなどの悪性腫瘍を対象とした治療方法であり、がん治療の3つの柱のひとつとなっております。
    現在、放射線治療は治療技術の進歩に伴い、QOLの高い治療法として期待されています。放射線治療は「患者さんに優しい治療」であり、高齢者や手術困難な患者さんであっても治療を行うことが可能です。
    今後、地域のがん治療に貢献できるよう一生懸命努めていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

    診療内容

    放射線治療は特に次の様な場合に有効です。

    • 切らずに臓器を温存したまま、がんを治す場合
    • 高齢者や合併症をもつ患者さんががん治療する場合
    • 癌手術後の再発予防のため
    • 手術をしたが癌が残ってしまった場合に、追加の治療として
    • 手術前に放射線治療で癌を小さくする場合
    • 痛みや呼吸困難などの症状の改善に
    • 抗癌剤治療と併用して、治療効果を高める場合
    •  

    当院では、内科・外科・口腔外科、婦人科など各当該科の先生と相談の上で、手術療法・抗癌剤治療などと組み合わせた集学的治療を患者さんの希望に添って行っています。
    また、転移性脳腫瘍に対する頭部定位放射線治療も行っています。
    さらに平成26年より強度変調放射線治療(IMRT)を開始しました。
    当科ではこのように体にやさしい、高精度放射線治療(ピンポイント照射)にも力をいれています。

    主な対象疾患

    脳腫瘍:グリオーマ、胚芽腫、脳転移など
    頭頸部腫瘍:喉頭癌、咽頭癌、口腔癌
    胸部腫瘍:肺癌、胸腺腫、食道癌
    乳腺・内分泌:乳癌、甲状腺癌
    消化器:膵臓癌、直腸癌
    婦人科腫瘍:子宮頸癌
    泌尿器科腫瘍癌:前立腺癌、膀胱癌
    造血器腫瘍:悪性リンパ腫
    緩和:有痛性骨転移など

    よくある質問

    質問 同居している家族が放射線をあびることはないのですか?
    回答 放射線外照射療法の場合、放射線治療室の外では、放射線治療を受けている患者さんのそばにいても、周囲の方に対しては全く影響がありません。また、患者さんから放射線が出るようなことはありませんので御安心下さい。
    質問 放射線治療は痛いですか?
    回答 放射線自体は痛みや熱さを感じません。しかし、何度か放射線治療を受けると副作用により、痛みが出てくる場合があります。
    質問 数日前にも同じようなCTやMRIなどの検査を受けましたが、また、受けるのですか?
    回答 放射線治療に先だって、治療計画を行う目的でCTやMRI検査を受けていただきます。以前にCTやMRを撮影されたことのあるかたでも、もう一度検査を受けることが必要になります。
    質問 治療の際につけた皮膚の印はどうすればよいですか?
    回答 大切な印なので治療期間中は消さないよう気をつけてください。
    入浴は可能ですが、印の部分は強くこすらない様にして下さい。
    印が薄くなったり、テープがとれてしまっても治療時に書き直しますので、ご自身で印を書かないようにして下さい。

    主な診療実績

    2018年の実績:新患者数356 件。主な疾患は、乳癌、前立腺癌、肺癌、食道癌、婦人科癌、悪性リンパ腫、口腔癌、転移性骨腫瘍、転移性脳腫瘍です。

    医師一覧

    医師名 国枝 悦夫 (くにえだ えつお)
    身分 特任教授
    専門分野 放射線治療全般、高精度放射線治療
    専門医・認定医 日本医学放射線学会放射線治療専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    医師名 原田 堅 (はらだ けん)
    身分 講師
    専門分野 脳腫瘍、肺癌、悪性リンパ腫
    専門医・認定医 日本医学放射線学会放射線治療専門医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    医師名 二上 菜津実 (ふたかみ なつみ)
    身分 特任助教
    専門分野 医学物理学、放射線治療品質管理
    専門医・認定医 日本放射線腫瘍学会医学物理士

    診療担当表

     
    午前 国枝 悦夫 国枝 悦夫
    黒木 俊寿
    国枝 悦夫
    原田 堅
    原田 堅 原田 堅
    外山 弘文
    午後 国枝 悦夫 国枝 悦夫
    黒木 俊寿
    国枝 悦夫
    原田 堅
    原田 堅 原田 堅
    外山 弘文

    研究

    • 高精度に放射線を照射するための放射線治療技術の開発
    • 呼吸の動きなどを経時的に追従して照射する四次元照射法の研究
    • コンピュータシミュレーションによる高精度な治療計画方法の開発
    • 抗癌剤による放射線増感効果などの放射線生物学の基礎研究