小児外科

    ご挨拶

    この度は当診療科HPをご覧頂きまして誠に有難うございます。当院は、都立八王子小児病院廃止に伴って消え失せかけた小児外科診療の灯を絶やすまいとの使命感から2009年4月に新設された八王子市で唯一の手術・入院可能な小児外科施設です。

    診療内容

    小児外科疾患は多岐に及びますが(http://www.jsps.gr.jp/05_disease/:具体的な疾患につきましては日本小児外科学会ホームページをご参考下さい。)、当科では腹腔鏡手術も積極的に取り入れながらその全ての小児外科疾患の検査並びに治療に対応致しております。

    主な対象疾患

    15才(中学生)以下の小児外科疾患全般の診療に当たっています。診療の対象疾患は、頻度の多い鼡径ヘルニア、急性虫垂炎、腸重積の他、出生直後から発症する消化器疾患、摘出を要する小児がん、陰茎・陰嚢・精巣・卵巣などの泌尿・生殖器疾患、腹部外傷、熱傷、異物誤飲など多岐にわたっています。

    LPEC法

    臍の中央に3mmの切開を加え3mmのカメラを挿入し、2mmの鉗子用のポートと鼠径部から約2mmの切開で特殊な針を挿入し、内鼡径輪より高位で腹膜を縫縮してくる術式です。麻酔方法や術後管理などは従来法と変わりありません。

    実際の写真です、おへその中からカメラを挿入しています。術直後の傷ですが、一番大きいカメラの傷はおへその中に隠れて目立たなくなっています。

    腹腔鏡下虫垂切除術

    Interval appendectomy 急性期は抗生剤にて保存的加療を行い、1か月以上おいて、予定手術で腹腔鏡下虫垂切除術を行う。

    よくある質問

    質問 ももの付け根のあたりが腫れているのですが?
    回答 小児外科疾患の中でもっとも多く、手術が必要なソケイヘルニア(俗に脱腸と言われています)かもしれません。当院では腹腔鏡手術を導入しております。なお、来院時、出ていた時の写真を持参して頂けると助かります。
    質問 右下腹痛を訴えています。虫垂炎(俗にもうちょうと言われています)が心配です。
    回答 急性虫垂炎(きゅうせいちゅうすいえん)は、小児のお腹の病気で最も多く、特に小学生以上に多く発生し手術が必要です。
    典型的には、みぞおちやオヘソの回りの痛みが徐々に右下腹部に移って持続し、同時に食欲低下・発熱(初期は37度台)・吐き気が見られます。通常、下痢を伴いません。当院では腹腔鏡手術も導入しております。
    質問 お金を飲み込んでしまいました!
    回答 乳幼児は、お金に限らず画鋲など尖った物でも、お口に入るものは何でも入れてしまいます。レントゲンで位置を確認し、取り除くか便と一緒に排泄されるかの判断が必要です。
    質問 普通だった赤ちゃんの機嫌が悪いままです。
    回答 1歳前の赤ちゃんに多い、腸重積(ちょうじゅうせき)が心配です。症状には間歇的(症状が出たり出なかったりを繰り返す)腹痛もしくは不機嫌や血便があります。直ちに診断治療が必要です。

    主な診療実績

    ●急性虫垂炎に対する緊急手術 ●鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術 ●臍ヘルニアに対する臍形成術 ●停留精巣に対する陰嚢手術 ●遊走精巣術後の推移 ●小児腹腔鏡手術 ●術前経口補水液の有効性 ●真性包茎術 ●観血的整復術 腸重積症 ●小児便秘と漢方治療 ●ヒルシュスプルング病とその類縁疾患手術 ●小児救急外科疾患への対応法 ●小児熱傷

    医師一覧

    医師名 平川 均 (ひらかわ ひとし)
    身分 臨床教授
    専門分野 小児外科
    専門領域 小児外科全般 ヒルシュスプルング病と類縁疾患
    専門医・認定医 日本小児外科学会指導医・専門医・評議員、日本小児救急医学会評議員、日本外科学会専門医
    医師名 鄭 英里 (てい えり)
    身分 講師
    専門分野 小児外科
    専門領域 小児泌尿器疾患 小児腹腔鏡手術
    専門医・認定医 日本小児外科学会専門医 日本外科学会専門医

    診療担当表

     
    午前 鄭 英里 平川 均
    (緊急のみ)
    平川 均  平川 均
    (緊急のみ)
    平川 均 平川 均
    鄭 英里
    午後 鄭 英里
    (予約のみ)
    鄭 英里
    (予約のみ)
    鄭 英里
    (予約のみ)
    専門外来 午後 【小児便秘外来】
    平川 均

    研究

    • 急性虫垂炎に対する緊急手術と待機手術のメリット・デメリット
    • 鼠径ヘルニアに対する腹腔鏡手術手技の追求
    • 臍ヘルニアに対する臍形成術の工夫
    • 停留精巣に対する陰嚢アプローチの適応
    • 遊走精巣術後の精巣の大きさと位置の推移
    • 腹腔鏡手術の小児外科疾患への適応拡大
    • 術前経口補水液の有効性
    • 真性包茎に対する的確な包皮の切除範囲
    • 観血的整復術に到った腸重積症について
    • 小児便秘と漢方治療
    • ヒルシュスプルング病とその類縁疾患に対する病態研究
    • 小児救急外科疾患への効率的対応法
    • 小児熱傷への的確な創傷管理